便秘と下痢の繰り返しに悩まれていた50代のお客様(A様)。
その症状は週に3回ほど、数か月も続いていたようで辛い日々を送られていました。
病院に行かれたところ「過敏性腸症候群=IBS」という診断結果。
先生からは『ストレスや自律神経の乱れからきている可能性が高いので薬を飲んでストレスをためないように』とアドバイスをもらったようですが・・一向に改善しなかったご様子。
そこで今回腸セラピーを試してみようとご来店下さいました。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群の原因ははっきりとは解明されていませんが、ストレスや緊張、不安など心理的な要因や
自律神経のバランスの乱れ、腸の収縮運動が激しくなり腸が過敏になってお腹の不調につながると言われています。
A様の生活習慣をカウンセリングで伺ったところ多忙な日々ではあるものの、定期的な運動で上手にストレスも発散されているし、食事のバランスもOK。
個性診断や嗅覚チェックをしても、溜め込むタイプでもなく大らかでポジティブ思考。
冷えや身体の凝りはそれなりにあるものの、重度な状態が続いていることに、どうしてかな~と「?」疑問が残りました。
そんな疑問を感じながら施術をスタート。
身体やお腹の状態をチェックしながら隠れた原因も探っていきます。
施術中にわかった不調の原因
腸セラピーは、お腹のマッサージだけではなく
⚪︎カラダの歪みを整える
⚪︎身体をゆるめる。
⚪︎気、血、水の循環をよくする。
などを行いながら同時にSOSを探していく作業です。
A様にもこのように身体の負担がどこにかかっているかを感じてもらいながら全体の流れをよくしていきました。
終わるころには身体もポカポカ。首や骨盤のズレも整い、冷えて凝り固まった腸もふわふわになりました。
そして施術中、A様の腸の負担となっている原因の1つもわかりました。
それは・・・疲れを取るために毎日飲んでいた「滋養強壮の栄養ドリンク」
コンビニや薬局でズラ~っと売られている様々なあのドリンク。
疲れた時に頼りたくなる気持ちもわかりますが、ワースト上位の添加物たちが色々と配合されています。
それを毎日続けて飲まれていました。
添加物のデメリットをお伝えし、しばらくドリンクをやめて様子をみてみましょうとお伝えしお帰りになりました。
元気になるはずが、体に毒になる場合も
疲れているときや風邪をひいても休めないとき、もうひと踏ん張りするために栄養ドリンクを飲む人もいるかと思いますが・・
栄養ドリンクには糖分などの栄養成分がたくさん入っていて腐敗しやすいので、それを防ぐための保存料として安息香酸Naが使用されているものが多いのです。
これは細菌やカビなどの微生物の繁殖を抑える力はあるものの毒性が強いもの。
東洋経済オンラインの記事にも↓
「安息香酸Naを2%および5%含むエサを与え、ラットを4週間飼育した実験で、5%群のラットはすべて過敏状態、尿失禁、けいれんなどを起こして死亡した。』という実験データもあります。
もちろん市販のドリンクには5%も入っていません。
清涼飲料水の場合、安息香酸Naを添加できる量は最大で0.06%。
しかし、それほど毒性の強いものを使用していることが問題。
栄養ドリンクにはこの合成保存料の「安息香酸Na」が使われているものが大半ですので毎日飲み続けた場合、胃や腸、細胞に影響を及ぼす可能性があるのです。
元気になるはずが、体に毒になる場合もありますので安易に飲み続けることは控えてくださいね。
施術後のご様子
1か月後ご来店の際、その後の調子をきいてみると、
「あれから嘘みたいにすっかりよくなりました!!」と嬉しいお言葉が・・
やはり腸を過敏にさせていたのはそのドリンクが原因の一つだったと予想されます。
腸の問題が解決したので、今後は更年期対策と冷え体質の改善。
自分をいたわる時間をつくりながら巡る身体、不調に負けない身体つくりのための施術にシフトしていきます。
最後に
これまで腸セラピーの施術やアドバイスで過敏性腸症候群の方が緩和したケースは多くありますが(重度の便秘より早い!)
A様のように良かれと思ってとっているものがサプ逆に不調につながっていた!というケースも時々見受けられます。何かを加えるよりマイナスしていくものを見つけることも大切です。
不調が続いている方は普段摂取しているものも是非見直してみてくださいね。